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ラッパ銃でバン 「LOOPER ルーパー」 [SF]

1月16日(水)

 ムービルで「LOOPER ルーパー」を観る。
 監督 ライアン・ジョンソン
 主演 ジョセフ・ゴードン=レビット
 タイムトラベル物である。
 舞台は近未来。まだタイムトラベルは実現していない。
 その更に先(30年後)では実現しているが、法律では禁じられている。
 ただ犯罪組織のみがこれを利用し、始末したい人間を30年前に送り込む。
 そこには組織と契約したルーパーという者たちが待ち構えていて、着いた瞬間に始末することになっている。
 この始末する場所というのが、大きな畑の傍ら。
 ショットガンみたいなものでバンと撃つ。
 しかしなんでこんなのっぱらで処刑しなければならないのか、良くわからない。
 建物の中に送り込んじゃえば、秘密裏にことを運べるのに。
 だいたいタイムトラベル物ってのは、こればこるほど訳が分からなくなる。
 登場人物の一人が未来への影響を心配しているが、こんなシステムをつくった段階で、歴史などめちゃくちゃである。
 まあそれは置いといて、この映画の見所は近未来のアメリカの風景である。
 ほとんど現在と変わらず、LPレコードが回転し渋いソウル・ミュージックが流れたりする。
 レコードプレイヤーが未来的。
 
 中を走るバイクのデザインが逆に未来的じゃあなかったりとか。
 「マトリックス」とか「ブレードランナー」とかに比べると、ポカーンと抜けたような空気感が味である。
 これ大友克洋が漫画化したら、さぞや怖いだろうなあ。
 空白が多いゆえの怖さ。
 映画より傑作になったりして。
 こってりいくなら楳図かずおか。
 終盤の展開など、想像しただけで鳥肌がたつ。

 映画の後、カレーを食べに「カレーリブズ」という店に向かうが、休みだ。
 「ゴル麺」という店で、豪麺(味玉をトッピング)を食る。
 こってり系は、だんだんきつくなってきている。
 やはり横浜界隈でラーメン食べるなら「麺屋維新」みたいな方が良いかな。
 次に行くときのために場所を確認しようと記憶をたどりながら歩き回るが、どうしてもたどり着けない。
 あれれ、パラレルワールドに迷い込んだぞ。
 まあ単に、ぼけてきただけかな。

 
 
 
 
 


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細工は流々 「アイアンマン2」「キャプテン・アメリカ」 [SF]

8月26日(日)

 ブルーレイで「アイアンマン2」と「キャプテン・アメリカ」を観る。
 どちらも「アヴェンジャーズ」へつながるように、周到にネタをちりばめてある。
 「アイアンマン2」は2度目の視聴。
 「アイアンマン」「アヴェンジャーズ」を観た後だと、いろんなことに得心がいく。
 当たり前だが。
 「キャプテン・アメリカ」は異色作。
 血清により超人になったキャプテン・アメリカ。
 その最初の任務は、戦時国債を売るためにアメリカ各地を巡業して回ること。
 ヒーローものとしては驚愕の展開だ。
 あれで踊り子の一人と恋に落ちたりしたら面白かったのになあ。
 で、ショーをとるか戦いをとるか悩んだりして。
 結局、親友のために戦地に赴き大暴れ。
 戦争が終わった後は踊り子と結ばれめでたしめでたし、みたいな。
 それだとシールドの出る幕がないか。
 いや、この製作陣なら何とかしそうな気がするな。
 
 
 
 
 


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ニューヨークの七人 「アヴェンジャーズ」 [SF]

8月21日(火)

 
 横須賀の共済病院で、肝臓の検査&診察。
 結局、問題無し。
 気を良くして、昼飯は「神豚」。
 小ラーメン、ニンニク、野菜マシ。
 衰えたりとはいえ、このぐらいならまだぺろりといけるのである。

 京急で横浜へ、ばっぴゅーん。
 ムービルで「アヴェンジャーズ」を観る。
 アイアンマンと、マイティー・ソーと、キャプテン・アメリカと、ハルクと、その他なんだかんだと出てくる。
 そのなんだかんだの中の一人が、ブラックウィドウ。
 演ずるはスカーレット・ヨハンソン。
 相変わらず色っぽく、オジサン的にはそれだけでOKである。
 話としては「七人の侍」~「ブルースブラザーズ」~「ガンバの冒険」みたいな感じ。
 真面目なキャプテン・アメリカと、スーダラ・ヒーローのアイアンマンがいがみ合うところなんか、ガクシャとイカサマを思い出した。
 ヒーローの数が七人なのは、やはり「七人の侍」を意識しているのだろうか。
 あ、そういえば「ガンバの冒険」も七匹だ。
 元々日本には七福神というのがいて、福神漬けのネーミングの元になっていたりする。
 
 などと、ちょっと外したことを書いているのは、私がアメコミのヒーローたちについてあまり知識がないから。
 映画館で観たのは「アイアンマン2」のみ。
 それにこの間「マイティーソー」をブルーレイで観た。
 やはり「アイアンマン(1作目)」と、「ハルク」と、「キャプテン・アメリカ」も観ていた方が楽しめるだろう。
 特にハルクは神の一族であるソーやロキよりもダントツで強くて「なぜだ?!」ってな気分になるのだ。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 
 


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天を目指す旅 夢枕獏「上弦の月を喰べる獅子」 [SF]

2月12日(日)

 夢枕獏「上弦の月を喰べる獅子」読了。
 
 
 螺旋収集家であるカメラマンと岩手の詩人が、それぞれに螺旋の中に入る。
 どこかこの世とは別の場所で、記憶を失った男が浜辺に打ち上げられる。
 男は、奇獣、奇人の跋扈するその世界で、やみくもに上を目指す。
 その旅は進化を模しており、また仏教の世界観を反映しているようだ。
 はたして男の正体は?そしてこの世界の意味とは。
 一応オチはついているんだけど、全体としてはよくわからなかった。
 毎回おんなじこと書いているな。
 私は本来、現実の世界にSF的アイディアをぶっこんで物語を転がしていくみたいな方が好みだ。
 「バック・トゥー・ザ・フューチャー」とか「カウボーイ&エイリアン」とか。
 そういう意味では、もうちょっとこちらの世界の分量があった方がよかった。
 とはいえ、これはこれで楽しめたわけだから、私の頭も多少は鍛えられたかな。
 そのうち、ダン・シモンズあたりにも挑戦したい。
 とはいえ、ぶっ飛び系が続くと、それぞれの印象が薄れるかもしれない。
 次はバランスを取る意味でも、地に足の着いた物を。
 久々にSFを離れて、山手樹一郎など良いのではないか。
 
 
 

 
 
 
  
 
 
 


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後半は、ぶっとびアクション 光瀬龍「百億の昼と千億の夜」 [SF]

12月29日(木)

 光瀬龍「百億の昼と千億の夜」読了。
 阿修羅王が、シッタータ(つまりお釈迦様)やプラトン=アトランティスのオリオナエ達とともに、世界を破滅に導こうとしている超越的存在と戦う話。
 前半は地味に進んでいくのだが、後半になって俄然超未来SFアクションになる。
 サイボーグと化したシッタータが、ナザレのイエス(つまりキリスト様)に電磁波攻撃をかけたり、あしゅらおうがMIROKU(つまり弥勒菩薩)にハンドミサイルくらわしたり、もうやりたい放題。
 大衆小説好きの目から見ると、この後半が抜群に面白い。
 以前も読んだことがあるような気がしていたのだが、どうやら第四章あたりで放り出していたようだ。
 つまり、主要登場人物が出そろったとこまで。
 もうちょっと粘っていればなあ。
 まあ、若さとはそういうものだ。
 あの、とらえどころのない「神獣聖戦」を読み切ったことが、自信になったかな。
 もっとも、内容を理解できたとは言えないけど。

 では、本関係の取りまとめなど。
 年の前半は海外ミステリー中心だったのが、小松左京氏の訃報とともに、がぜんSFにシフト。
  これが、がちんとはまった

 訳の分からない話も、それなりに楽しんでいる。
 ただ、私の
キャパが小さいために、他の本が読めなくなった。
 ペレケーノス、船戸与一、志水辰夫、山手樹一郎など、買ったままつんどく状態の本が何冊もある。
 
 
 海外ミステリーなんて、気が付いたら店頭から無くなっていたってことがあるので、油断ができない。
 店から無くなるどころかペレケーノスやカール・ハイアセンあたりは、どんどん絶版になっている。
 SFというくくりからいうと、漫画にも手を出すかなと思っていたのだが、案外そうでもなかった。
 「浮浪雲」、「酒の細道」、「深夜食堂」といった、おなじみの面々。
 もっとも「酒場にいこう」というタイトルからすれば、これでいいのだけれど。
 唯一SFといえるのが「僕はビートルズ」。
 ロックとSFと昭和という、実にこのブログ向きの作品である。

 無理やりベストを挙げるとしたら、小説は筒井康隆の「七瀬ふたたび」。
 漫画は阿部夜郎「深夜食堂」といったところになるだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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目指せロボット・マスター 「リアル・スティール」 [SF]

12月14日(水)

 ダイエーで「リアル・スティール」を観る。
 時は、今からもうちょっと先の近未来。
 人間がやるボクシングはすでに姿を消し、ロボットが戦う時代になっている。
 えーつまり、リチャード・マシスンの短編「四角い墓場」の世界である。
 ただし同じなのは設定だけで、物語は全然違う。
 
 離れ離れに暮らしていた父と息子が、ロボット格闘技を通じて心を通わせていく話。
 「チャンプ」+「ポケモン」みたいな感じ。
 要は親子でリアルなゲームをやっているってことなんだけど、これでちゃんと面白い映画にしちゃうところが侮れない。
 ゲームが主題だからか、やたらに日本を意識したつくり。
 何せ、ロボットの名前が「ATOM」。
 その一代前は名前こそ「ノイジー・ボーイ」だが、全身に漢字が書いてある。
 ただし「超悪男子」なんてえ、普通見かけない言葉だけど。
 
 音声指示機能も日本語バージョンだ。
 対戦相手は、
天才プログラマーの「タク・マシド」。
 日本趣味はあるのだが、全体的に歪んでいる。
 
 21世紀になってもアメリカ人の日本観てのは、こんなもんなのかなあ。
 ATOMの、体が小さく見た目はさえないが、物まねが得意っていう設定も、そうだな。
 まあ、そういうことを気にしなければ、映画としてはすごく良くできている。
 
 
 
 
 

 映画の後は、京急に乗って日ノ出町へ。
 色々あって結局「庄兵衛 支店」へ。
 瓶ビール(キリンラガー 620円)に、焼き鳥はレバー(120円)、バラ肉ネギ(130円)、満州焼き(130円)を各二本ずつ。

 えー、ここで映画関係のまとめなどを。
 邦画は「探偵はBARにいる」が面白かった。
 洋画の新作は、今日観た「リアル・スティール」かな。
 「午前十時の映画祭」は、どれもレベルが高いのだが(当たり前か)「シザー・ハンズ」にしておこう。
 「探偵は・・・」以外は、SFになった。
 これは意識的に観ていたので、どうしてもそうなる。
 あんまり大がかりにならずとも、アイデア勝負なら日本でもいけるのではないか。
 たとえば「シザー・ハンズ」みたいな。
 素材としては「僕はビートルズ」なんて抜群に面白いのだが、まあこれはビートルズの曲を使わなきゃいけないので、無理だな。

 どうせ金を使うんなら、前にも書いたが「エイリアンVS忍者軍団+大魔神」が良い。
 天から飛来したエイリアンと超人的な忍者たちが、死闘を繰り広げる。
 忍者は健闘するが、エイリアンの繰り出した巨大ロボットには手も足も出ない。
 そこで登場するのが、ご存じ大魔神。
 時代に合わせて、武器もパワーアップ。
 飛び道具など使ったりする。
 大魔神投槍とか、大魔神強弓とか、大魔神二丁拳銃とか。
 投げても戻ってくる大魔神ブーメランなんてのも良いな。
 かわしたと思ってせせら笑う敵のロボットに、背後から攻撃を加える。
 しかも戻ってくる時は、ステルス機能が働いている。
 まあロボットが笑うのか、という問題はあるが、何せ作ったのはエイリアン。
 何を考えているか、わかったもんじゃない。
 しかし敵のロボットは強力で、さすがの大魔神も撤退を強いられる。
 傷心の大魔神は忍者の里で厳しい修行を積み、リベンジに挑む。
 大魔神煙幕、大魔神まきびし、大魔神落とし穴など姑息な技を次々と繰り出す。
 忍者たちも、ロボットのオイルに水を混ぜたり、女ロボットを作って誘惑させたりと、大活躍だ。
 さしものエイリアン・ロボット組みも、たまらず
天に逃げ帰るというお話だ。
 どうだろう(と言われても困るか)。
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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ミート・ザ・イエスタデイズ 「バック・トゥー・ザ・フューチャー」 [SF]

11月30日(水)

 鴨居で「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を観る。

 製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
 
 監督 ロバート・ゼメキス
 主演 マイケル・J・フォックス
 1885年の作品。
 タイムトラベル物の傑作SF映画である。

 当時アメリカの大統領は、元俳優のロナルド・レーガン。
 映画の中でも、ネタにされている。
 ちなみに日本の総理大臣は、中曽根康弘。
 ロン、ヤスなんて言葉があった。
 バブルの真っ最中で、イケイケの時代である。
 
 
 
 主人公の身の回りにも、日本製品があふれている。
 車、バイク、ビデオカメラ。
 この頃から、メイド・イン・ジャパンは安物の代名詞ではなく、特に若者にとってはクールな(格好いい)存在になっていったのだ。
 対して、タイムスリップした先の1955年は、徹頭徹尾アメリカンな世界。
 アメリカがいよいよ世界の覇者となり、日本製品が街にあふれかえるなど、想像もできない頃である。
 ペレケーノスも車や電気製品を描写することで、時の流れを強調していたっけ。

 音楽についても興味深い。
 まだ世の人は、ロックどころかロックンロールも知らない時代。
 パーティーの音楽は、黒人のリズム&ブルースのバンドが受け持っている。
 マーティーの演奏が、ロックンロールの誕生にかかわるあたりは、楽しいお遊びである。
 ちなみにエルビス・プレスリーは、この頃まだサン・レコードにいる。
 11月にはRCAに移籍。「ハート・ブレイク・ホテル」がチャートを席巻するのは、翌年のことだ。
 ロック・ミュージックの原点がマグマのようにうごめいていたわけで、そういう目で見るのも一興である。

 
 SFについては、やっぱりなんか変だよね。
 マーティーが結局過去に関与しちゃって、現代に戻ってみたら家族のキャラが変わっちゃってる。
 これって過去を変えた段階で、新たな可能性が生まれ、並行世界の別の場所に飛び込んだってこと。
 てことは、元居た本当の世界ではマーティーはただ失踪したままってことになるんじゃあないかなあ。
 ちなみにマーティーが戻った世界には、もともと住んでいた別のマーティーがいて、やはり過去へと旅立っていく。
 で、またその世界に干渉し、果てしなく枝分かれとループを繰り返すわけだ。
 まあ、いいか。
 ミュージカルと一緒で、一種のお約束事だと思って楽しむのが、正解なんだろうなあ。
 
 
 
 

 

 色々有って夕方、横須賀中央の「銀次」。
 今日は温かいので、ホッピー(450円)を頼む。
 昨日来た時は燗酒だった。
 まあ、この辺は加減である。
 つまみは海鮮サラダ(500円)。
 歴史への干渉みたいなことをスルーできるんだったら、30年前にタイムスリップして、ここで飲んでみたい。
 許された時間は1時間。
 注文などの最低限の行為以外、周囲へのかかわりは極力避ける。
 昭和の居酒屋を堪能していると、そこに事件が起きたりして。
 どうするダン吉。
 なんてね。
 
 ホッピーをお代わりして、計1400円。
 


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人造人間の悲恋 「シザーハンズ」 [SF]

11月22日(火)

 鴨居で「シザーハンズ」を観る。

 監督 ティム・バートン 
 主演 ジョニー・デップ
 1990年の作品

 エドワードは、人の心を持った人造人間。
 ただし、その手だけがハサミになっている。
 なぜハサミなのかは、よくわからない。
 彼を作った博士が手を用意していたのだが、急死してしまったのだ。
 山の上のお城で孤独に暮らすエドワードを、ある日一人の女性(ペグ)が発見する。
 気の毒に思い家につれて帰るのだが、当然のごとく閑静な郊外の住宅地は大騒ぎになる。
 実際とんでもないことが起きているわけなんだけど、それなりに日常生活が続いているのが面白い。
 キャンプから帰ってきた長女のキムに、恋をしてしまったエドワード。
 しかしキムには乱暴者の彼氏がいて、こいつが本当にどうしようもない奴。
 さあ、どうなるエドワードの恋の行方。

 いやあ泣けた、泣けた。
 テレビなどで紹介されていたので、物語は知っていたのだが、観るのは今回が初めて。
 こんなことなら、公開時に観ておけばよかったなあ。
 まあ、スクリーンで観ることが出来ただけでもよしとするか。
 


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ジャイアント・ステップ 東浩紀編「小松左京セレクション 1 日本」 [SF]

11月22日(月)

 「小松左京セレクション 1 日本」読了。
 編者は東浩紀。
 タイトルからわかるとおり、テーマは日本。
 それを更に「1 戦争」、「2 経済成とその影」、「3 SF的、日本的」、「4 『日本沈没』より」という4つの章に区分けしてある。
 短編だけではなく「日本アパッチ族」の前書きだけとか、「果てしなき流れの果てに」や「日本沈没」のある章だけを収録するなど、大胆な編集をしていて、なかなか刺激的である。
 のっけに来るのは「地には平和を」。
 小松左京の実質上のデビュー作だ。
 8月15日で太平洋戦争が終わらずに、本土決戦に突入した世界を描いた作品。
 いわゆる「歴史改変物」だが、ありえたかもしれないだけに、首の後ろ辺りがちりちりとしてくる。
 2章におさめられた「物体O」は、ある日突然降ってわいた大災害により中央政府が消滅し、世界から孤立した地域がどのように生き抜くかという思考実験。
 ラストは「日本沈没」の最終章。
 孤立どころか、日本の国土そのものがなくなってしまうという恐ろしい話だ。
 大震災後の目で見れば、発表当時とはまた違った感慨がある。
 このシリーズは「2 未来」「3 文学」と続くようだ。
 これはみんな買うとして、「果てしなき流れの果てに」」「継ぐのは誰か」「エスパイ」といった長編を新装版で出してくれないだろうか。
   


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エスパーの受難 筒井康隆「七瀬ふたたび」 [SF]

11月5(土)

 筒井康隆「七瀬ふたたび」読了。
 「家族八景」に続く、七瀬シリーズの第二弾。
 何度か映像化されている人気作だ。
 私も再読。
 しかし、久しぶりだったので、内容はほとんど忘れていた。
 主人公の火田七瀬は、人の心を読むことの出来る超能力者(テレパス)。
 「家族八景」では、高校を出たばかりのお手伝いさんだった七瀬も今や二十歳。
 より高収入を求めて、ホステスなどもする。
 なぜか次々と他の超能力者と出会い、そのたびにドラマが生まれる。
 孤独な存在だった超能力者同士が出会っても、良いことが起きるとは限らない。
 七瀬の能力が能力だけに、特に男にとっては、たまったもんじゃあないわけだ。
 それでも少しずつ行動をともにする人達が現れ、また七瀬自身にも自分達は何のためにこの世に存在するのかという疑問を持つようになる。
 しかし、その思考と進めるよりも前に「敵」の攻撃が始まる。
 どうなる、七瀬とその仲間達。というお話。
 当時は平井和正の「ウルフガイ」を連想したが、今なら断然「ⅩーMEN」シリーズだな。
 筒井康隆にしては珍しい、通俗的な骨格の物語。
 だからこそ何度も映像化されているわけだが、小説としての魅力はそのかっちりとした文章だ。
 らしくない物語ゆえに、かえって筒井康隆の文章が際立つ結果になった。
   


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