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嵐の来る前に 池袋 「熱海五郎一座/落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース」「ふくろ東口店」「OASIS」 [東京]

6月19日(火)

 列車が急停止した。
 線路に傘が飛び込んだらしい。
 外は暴風雨だ。
 何が飛んできてもおかしくはない。
 台風は予想より早く接近してきているようだ。
 東海道線は止まっている。
 はたして帰ることが出来るのだろうか。

 西から台風が近づく中、池袋へ赴く。
 サンシャイン劇場に熱海五郎一座を観に行くのだ。
 湘南新宿ラインの中では「小松左京セレクション2 未来」を読む。
 「セレクション1」のテーマは日本だった。 
 駅に着き東口に出る。
 どんよりとした空から、ぽつりぽつりと雨が降っている。
 風は無い。
 傘を差し、五差路とサンシャインの間のごちゃごちゃした一帯を歩き回る。
 かつて未来だった21世紀の街並みだ。
 こちらにもある「ふくろ東口店」の場所を確認したい。
 「美久仁小路」という飲み屋が並ぶ路地の中にあった。
 
 
 
 路地の一方の端にある「ずぼら」という店で昼飯。
 
 カウンターだけの狭い店で、道を隔てて2号店もある。
 昼は食堂。夜は居酒屋になるようだ。
 生姜焼き定食(650円)を食る。
 21世紀でも生姜焼き定食は食堂の主力だ。
 かつ丼やから揚げがしんどくなってきても、生姜焼きならOK。
 和食系肉料理の優れものである。
 
 
 
 
 外へ出ると、雨脚が強くなっていた。
 道を渡り、サンシャイン60に逃げ込む。

 時間をつぶし、14時に劇場に入った。
 私の席は2階。ひたすら階段を上がる。
 いくら上ってもたどり着かず、年配者は悲鳴を上げている。
 映画館でもそうだが、平日の昼間は年寄りが多い。
 
 14時半、恒例の東MAXによる前説に続き開演。
 タイトルは「落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース」。
 ミステリー仕立てではあるが殺人事件は起きない。
 東MAX、ラサール石井、三宅裕司達が落語家に扮し、いつも通りてんやわんやの大騒動を繰り広げる。
 渡辺正行は製薬会社の社長。春風亭昇太は刑事だ。
 これに謎の女が絡む。
 
 
 
 
 落語界に古典派と新作派(改革派)の2大勢力があり、その中である事件が起きる。
 それを調査するのが春風亭昇太扮する刑事。
 最終的には某国の陰謀物になる。
 なんといっても謎の女を演じた林あさみが素敵で、華のある舞台になった。
 この人、やけに歌がうまいなあと思っていたら、有名な美人演歌歌手だそうだ。
 2階席でも十分集中でき、楽しむことができた。
 
 
 
 
 

 外に出ると相変わらず雨が降っている。
 美久仁小路の「ふくろ東口店」へ。
 17時頃の入店。
 中央がカウンター席。サイドにテーブル席。
 西口店と似てはいるが、先客は1人。
 がらんとした感じで、くつろげる。
 大衆酒場好きには、たまらない雰囲気だ。
 カウンター席に着くと女性が注文を取りに来る。
 瓶ビール(450円)に、枝豆(400円)とマグロヌタ(450円)を頼む。
 ビールはスーパードライの大瓶。
 お通しはツクネ。
 枝豆は量が多い。
 ヌタはマグロ、ネギ、ワカメ。酢味噌がべったりと覆いかぶさっている。
 ざっくりとオジサン好みで、これぞ大衆酒場という感じだ。
 入って左手の上方にはテレビがある。
 少しずつ客は入ってくるが、まだまだがら空きである。
 台風が近づきつつあるという状況もあるのだろう。
 ビールの後はホッピー。
 ホッピーが190円。焼酎瓶詰めが190円。
 これをセットで頼む。
 ホッピーグラスには氷が入って出される。
 それとは別に氷の入ったアイスペール。
 グリーンのガラス徳利から半分ほど焼酎を注ぎ、ホッピーをドバドバ。
 
ホッピーも半分ぐらい残る。
 つまみにベーコンエッグ(350円)。
 ハムエッグとかベーコンエッグをつまみにするというのも大衆酒場ならでは。
 品書きには刺身、天ぷら、板わさ、豚カツ煮、餃子、焼売、韓国海苔、ハムカツ、ジャーマンポテトと多国籍軍が並ぶ。
 注文を取りに来る女性も日本人ではないようだ。
 
 
 程よく飲み食いしてお勘定。
 確か2200円台だった。

 店を出て駅方面へ向かう。
 駅前を右へ。
 雨が強くなってきたが、もう一軒行きたい。
 「新文芸坐」の先のロックバー「OASIS」へ。
 階段を下り店に入ると、こちらも先客は1人。
 カウンターの奥の方に座る。
 カウンターの中には、きちんとした格好の若いお兄さん。
 オールドクロウ(530円)のロックを頼む。
 お通しに柿ピーが出る。
 BGMはロックだが、音量は控えめ。
 バーテンダーの格好といい対応といい、あまりロックバーらしくない。
 
 
 バーテンダーのお兄さんとポツリポツリとお話をしているうちに、マスターが現れる。
 先客が帰り私一人なのを良いことに、サニー・ランドレスをかけてもらう。
 いやはや、なんとも格好いい。
 横須賀の話などしながらオールドクロウは5杯飲んだ。
 そろそろ帰らなくては。
 お勘定は確か3100円台だったと思う。
 さて、この後はラーメンでも食うか。
 大衆酒場で飲み、バーで飲み、ラーメンで〆る。
 正しい日本の酒飲みの姿だ。

 しかし外に出ると土砂降りの雨。
 
 こりゃあラーメンどころではない。
 駅に飛び込み湘南新宿ラインに乗る。
 同じ湘南新宿ラインでも、東海道線直通の方は運休になっている。
 横須賀線方面は何とか動いているが、途中踏切に人の立ち入りがあったり、線路の傘を撤去したり。段々やばい雰囲気が漂ってくる。
 外はもう暴風雨である。
 それでも何とか衣笠駅までたどり着くと、奇跡的にバスがいた。
 感動的な光景だ。
 コンビニでおにぎりでも買おうかと思ったが、そんな余裕もない。
 最寄りのバス停で降りると、急ぎ足で家に駆けこんだ。
 結局、冷蔵庫の中の煮物をおかずに深夜飯をかきこむ。
 めでたし、めでたし。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 


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間合い 立会川「鳥勝」 [東京]

4月24日(水)

 色々あったが夕方、立会川の「鳥勝」である。
 
 時刻は16時25分ぐらい。
 開店少し前だ。
 10人程のおじさんたちが、たむろしている。
 一応列になっているようなので、最後尾につく。
 今日は年齢層にバラエティーがある。
 やがて暖簾が下がり、ぞろぞろと店内へ。
 カウンターの手前の方に陣取った。
 大将とおかみさんは、相変わらず大忙し。
 様子を見ながら瓶ビールを頼む。
 瓶ビールが出てきたところで、煮込みと生野菜Sを注文

 段々、間合いやテンポがつかめてきた。
 ビールが無くなり、ホッピーへ移る。
 同時に、レバ2本とテッポウ2本を頼む。
 普通混んでいる焼き鳥屋ってのは、焼き手が付きっきりになるもんだが、ここは結構放置している時間が長い。
 同時に魚も焼いている。
 親父さんもおかみさんも頃合いを見て並べ、頃合いを見てひっくり返す。
 どっちが並べたもんでも関係ない。
 それでいて絶妙の焼き加減である。
 ナカを注文。
 今日も危険な飲み方だ。
 全部平らげたらお勘定。
 計 1720円

 家に帰り夕食をとった後、いつの間にかうたた寝をしていた。
 次はホッピーを氷無しにするとか、工夫が必要だな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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渋谷に5時 渋谷「富士屋本店」「渋谷公会堂 テデスキ・トラックス・バンド」「とりすみ」 [東京]

2月8日(水)

 渋谷駅に着いたのは、夕方の5時少し前。
 雨が降ったらしく、道が濡れている。
 駅前のトイレで用を足せば、もういい時間。
 何がいいかというと、立ち飲みの「富士屋本店」が開く時間なのである。
 246をまたぐ歩道橋を渡り、路地を入る。
 少し行った右手に看板が見える。
 とんとんと階段を下り店に入ると、もう数人の先客がいる。
 立ち飲みにしては広い店内。
 真ん中にこれも結構広い厨房スペースがあり、それをカウンターがぐるりと取り囲んでいる。
 さらに壁に沿って、ぐるりとカウンター。
 壁には所狭しと品書きの木札や短冊。
 奥の黒板には、刺身やテンプラ類が書かれている。
 私は、調理器具のある場所の前、カウンターがコの字型にへこんだ角に陣取る。
 見晴らしも良く、一等地である。
 飲み物は瓶ビール(サッポロ黒ラベル大瓶 450円)。
 目の前に千円札を出しておくが、ビールが出てきた段階ではとらない。
 つまみに、アジフライ(400円)を頼む。
 あっという間に店は混んできた。揚がるまでには、少しかかりそう。
 てなもんで、ここの名物らしいハムキャベツ(300円)も頼む。これは速攻で出てきた。
 すでに盛り付けたものがあって、ラップを外すだけである。それだけ、みんな頼むんだろう。
 この段階でも、お代はまだ。
 店の人が、小さなメモ用紙に出したものを書きつけておく。
 ハムキャベツとは、刻んだキャベツの上にハムを敷きつめたもの。
 ハムとキャベツの間には、ドレッシングがかかっている。
 ハムでキャベツを巻き込むようにして食べる
 ビールに合わせるには、なかなかの優れものだ。
 そうこうしているうちに、アジフライが揚がる。
 「ソースですか、醤油ですか?」ときかれたので「ソースで」。
 すると、最初からソースがかかって出てきた。
 こちらにもキャベツの千切りが添えられており、ドレッシングがかかっている。
 
 やはりビールの友である。
 まあホッピーにも合うが、今日は後がある。
 ベロベロに酔っぱらうわけにはいかない。
 しかし、もうちょっと飲みたい。で、日本酒にした。
 「熱燗」と頼むと、ガラスの一合徳利に入って出てきた。
 瓶ごと温めるのではなく燗付機から注がれる。
 本当に熱々である。これで280円。
 
 べたつかず、ハムや揚げ物でもOKである。
 ぬる燗の純米酒などではこうはいかないのではないか。
 普通酒の熱燗だからこそ受け止められるということもありそうだ。
 とはいえ、ここには刺身もある。
 燗酒をお代わりし、マグロブツ(350円)を頼む。
 ああ、しみるなあ。
 店内は、もうかなり混んできた。しかし広いので、まだ余裕がある。
 今まで何回か飲んではいるのだが、今日が一番リラックスできる。
 やっと、店を構成するピースの一片になれた気分だ。
 この店が、もうちょっと家の近くにあればなあ。
 仕事の帰りか、休日の夕方ふらりと立ち寄るには、最強の所である。
 

 
さて、そろそろ出るか。
 「ごちそう様」と言って階段を上る。
 外に出れば、現代の渋谷の街だ。
 今日は「渋谷公会堂」に、「テデスキ・トラックス・バンド」を聴きに行く。
 まだ会場までには時間があるので、「サムズ・レコード・ショップ」でものぞいてみよう。
 
 
 
 
 
 しかし店をのぞくと、中はぐちゃぐちゃ。
 改装でもするのかな。
 これは後で調べたのだが、去年で店はしめたみたい。
 今や小さなCDショップは、この渋谷でさえ存在が難しいようだ。
 かつては小さな町にも、一軒ぐらいはレコード屋があった。
 今や昔の物語だ。
 そのままセンター街をぶらぶら歩く。
 まだ時間が早いせいか、あのギラギラした感じは無い。
 途中立ち食いの蕎麦屋でもないかと探しながら渋公方面へ。
 場所はあたりをつけてきたのだが、いつの間にか知らないところを歩いていた。
 やっぱり酔っぱらってるなあ。

 それでも、なんとかたどり着く。
 会場10分前。係員が列を作るように指示している。
 まあ並んだところで席は決まっているのだが、とりあえず私も並ぶ。
 早く入れば、早く行動できるからだ。
 列などに並ばずに、その辺にたむろしている人間も結構いる。
 渋公前の広場はそれなりに広く、混乱が起きるような場所ではない。
 時間になり入場。
 パンフレットでも買おうかと思うが、グッズ売り場は列ができている。
 先にトイレに行っておこう。
 何せ、この寒空にビールである。年をとると、トイレが近くなるのだ。
 用を済ませ出てくると、売り場の列は階段の上まで伸びている。
 まあいいや。席に着こう。
 ロックコンサートだけあって若者が主体だが、結構白髪頭も目立つ。
 とんがりヘアーや、鼻ピアスなどの人間は見かけない。
 その辺にいる普通の人たちだ。
 時間になり、ステージにメンバーがばらばらと登場。
 何の仕掛けもない。
 客も着席のまま拍手で出迎える。
 私のイメージするロックコンサートとはなんか違う。しかし演奏は最高だった。
 真ん中右手が、スーザン・テデスキ。
 迫力のある声で歌い、ギターも格好良い。
 左手にデレク・トラックス。
 奥さんであるスーザンに寄り添うように、ちょっと斜に構えてギターを弾く。
 現代のスーパー・ギタリストとして名高いが、派手なアクションなど一切なし。
 たまにソロをとる時に、のそのそ歩くぐらい。
 バンドの音は、タイトでファンキー。
 右手奥が、男2人のコーラス隊。
 その前が、3人のホーン隊。
 中央奥は、ドラムスが2人。
 左手に、キーボード。
 フロントの2人と右手のドラムス以外は黒人である。
 昔ライブで観たネヴィル・ブラザーズを思い起こした。
 スーザンのギターも素敵で、ブルースなど弾く姿は官能的である。
 デレクと2人でギュンギュン弾きまくると、ステージに竜巻が起きたような感じがした。
 動く姿を観るだけなら、DVDや動画サイトもある。
 だが、やはり現場は違うなあ。
 

 大満足のステージが終わったのは9時半ぐらい。
 あらためてパンフレット(2000円)も買う。
 このパンフレットってやつ。やたらでかい割には情報量が少ない。
 一種の記念品みたいなもんか。
 ぶらぶらと渋谷駅をめざす。
 人の流れができているので、ぼーっと歩いていても大丈夫。
 まだもうちょっとぐらいは飲めそうだ。
 井の頭線近くの路地にある「とりすみ」に入った。
 入口の上には、
ホッピーの文字が入った小さな赤提灯が並んでいる。
 何回か前を通ったことはあるが、入るのは初めて。
 入ってすぐテーブルが2卓。
 その奥がカウンター。
 さらに奥には、座敷があるようだ。
 テーブル席にも、カウンターにも先客がいる。
 思ったより、こぎれいな店だ。
 私はカウンターの端に座った。
 赤提灯に誘われてホッピー(510円)を頼む。
 ジョッキに氷入りで出てきた。
 ホッピーを注ぐと半分ぐらい余る。
 つまみは、魚肉ソーセージエッグ(400円)を頼む。
 他にお客さんもいるので、出てくる前に一杯飲み終わってしまう。
 焼酎ナカ(確か330円)を頼む。
 出てきたソーセージエッグは玉子が2つの目玉焼き。醤油をかけて食べた。
 目玉焼きってのは、ホッピーに合うんだよなあ。
 これが玉子焼きになると、日本酒かビールだ。
 メニューにナポリタンがあって、これもそそられる。
 ホッピーを食後酒としてとらえれば、バーのようにも飲める。
 〆の麺類もとれるし、色々使い勝手はよさそうである。
 
 とはいえ、そろそろ終電の気になる時間。
 これで切り上げることににする。
 お勘定は1300円台だったと思う。

 
 「酒場にいこう」も、この記事で千回目。
 どんなものでも千を数えれば、なにがしかの価値があるのではないかと思う。
 そりゃあ酒場訪問記や、映画や音楽の感想だけで千の方がその価値は高い。
 読む方にとっても付き合いやすいし。
 しかし私の場合は、この形でなければ続かなかったのではないか思う。
 
さあ次は、千一回目だな。
 
 

 
 


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天使と悪魔 池袋 芸術劇場 スーパー・エキセントリック・シアター「オーマイ ゴッド ウィルス」 「ふくろ」「OASIS」 [東京]

10月7日(水)

 池袋に来た。
 今日は芸術劇場で、SETの芝居を観るのだ。
 開場13時、開演14時なので、まずは昼飯。
 西口へ出て、目の前の道をずっと行く。
 昼飯のついでに、ネットで調べたロック・バーの場所を確認しておこうという魂胆である。
 途中、「えるびす」というつけ麺の店が目に付き、入ってみる。
 しかし、何人か店内で席待ちの人間が居たので、退散。昼飯を食うのに、並びたくない。
 ロック・バーの場所を確認した後、「ちゃんぽん本舗 長崎や」という店で皿うどん。ボリュームがあり、満腹。
 「リンガーハット」のようなチェーン店かと思ったら、どうも違うようだ。

 昼飯を食った後、「芸術劇場」へ。
 今回のタイトルは「オーマイ ゴッド ウィルス」。
 ダム建設中止にゆれるハルマゲ村を舞台に、天使と悪魔が戦いを繰り広げる、という話。
 小倉久寛は悪魔の一人、チビル。大仰なせりふを脱力系に演じ、妙におかしい。 
 三宅裕司は、なぜか作品を書けなくなった小説家。
 彼の心の中には、知らぬ間に悪魔が住み着いていた。
 それがチビルの手によって外へ出てくる。
 その名も、切り裂かれジャック。
 相手に自分を切り殺させ、罪悪感を植えつけるという手口を使う。
 この「罪悪感」と言うのが、作家の中にも根強く巣くっている。
 それが過去に創作したキャラクターとして、ジャックとともに表に出てきてしまう。 
 一方、ハルマゲ村の住民達には「ケガレの無い美しい心」というものへの志向性があり、そこを天使達につけ込まれることになる。
 天使達は「エンゼル・ウィルス」という物を持っていて、これを打つと嘘のつけない体質になってしまうのだ。
 しかし人間によって効く効かないが有り、同じようにウィルスをうったにもかかわらず、作家にだけは何の影響も及ぼさない。
 それだけ、彼の心に巣くう闇は深いわけだ。
 この天使に洗脳された村人達と、作家および作家の罪悪感を体現したキャラクター達、そして天使と悪魔達が入り乱れ、やがて決戦の時がやって来る。

 初心に戻ってアクションを多めにしているが、ベテラン勢は結構きつそうである。
  
 芝居の後、まずは近くの「ふくろ」に行く。
 カウンターの空いてる席に座って、瓶ビール(スーパードライ大瓶 450円)。
 つまみはシメサバ(450円)と、レバ炒め(450円)。
 シメサバは普通だが、レバ炒めは量が多い。つまみと言うより、定食のおかずだ。
 しかし、おかずをつまみに飲むというのも、大衆食堂の楽しみなのだ。
 ビールの後は、ホッピーセット(焼酎190円 ホッピー190円)。
 ジョッキには、たっぷりの氷。
 他に、氷の入ったアイスペールが出てくる。追加は自分で、というシステムだ。
 氷が入っているので、焼酎は半分まで。
 そこにホッピーを入れて、これも半分。
 この感じで行くと、1セットでジョッキ2杯分。
 もっと薄目でも良いし、濃い目で攻めることも出来る。
 たっぷりのしかもキューブの氷が入ってくると、たいていがっかりするもんだが、ここに関しては、これで良いのだ、思わせるものがある。
 マドラーが入ってこないのも良い。
 ジョッキ2杯飲んで、2品完食。
 さて、どうしよう。
 と言うのも、今日は朝から体調が今一。
 しかし酔いも有るのか、今は良い感じである。
 よし、もう少し行こう。
 ホッピーセットを、お代わり。
 つまみは、アジフライ(400円)。例によってソースで。
 しかし一枚だけなので、なんか物足りない。
 結局、ハムエッグ(350円)も頼むことになる。
 定食系おかずの、オンパレードである。
 シメサバとアジフライは合わせて一食としても、全部で3食分だ。
 我ながらよく食べる。
 定食なら三食続けては、とても食べられないだろう。
 ここいら辺が、酒のマジックだ。
 さすがに、これでお勘定。
 計 3060円

 駅の連絡通路を潜り抜け、東口へ出る。
 これから目指すバー「OASIS」はこっちなのだ。
 さっき場所を確認したバーとは別。
 なぜかと言うと、こっちのほうが早くから(18時)やっているから。
 調子がよければ、ロック・バーのはしごをしようという計画である。
 途中、パルコのタワーレコードでサンタナのファーストを買い、店に向かう。
 場所は、駅を出て左手のごちゃごちゃした一角の地下。
 映画館の「新文芸座」が近く、店を訪れるのは初めてだが、すっとたどり着いた。
 カウンターとテーブル数卓の、こじんまりとした店内。
 開店してすぐなので、先客はカウンターの奥のほうに座る。
 カウンターの中には、きちんとバーマンの格好をした若いお兄さん。
 店の作りも、落ち着いた感じ。
 かかっている音楽の音量も、控えめだ。
 HPによると、ウェストコースト系のロックバーとのこと。長髪にバンダナを巻いたお兄さんが居るかと思っていたが、まるで外れた。
 こちらのラフな格好が、ちょっと恥ずかしいぐらい。
 とりあえず目に付くところにメニューが無いので、カウンターの上にボトルのあったジム・ビームをロックで。
 更に、ミックスナッツも頼む。
後から考えると、これは失敗だった。
 ジム・ビームとともに、お通しの柿ピーが出てきた。
 もう腹は一杯なので、これをつまみながら飲んでいればよかったのだ。
 その後に出てきたミックスナッツは、一人でつまむには量が多い。
 まあ、しょうがないが。
 さっきからかかっている音楽は、なんだか聴き覚えがある声とメロディー。
 お兄さんに聞くと、ニール・ヤングである。
 そうか。昔CDを持っていたが、なんとなく肌にあわず、最近はご無沙汰だった。
 しかしこういうところで聴くと、なかなか良い感じに聞こえるから不思議だ。
 段々、お客さんも入ってくる。
 アベックもいれば、一人客もいる。
 店の人が、もう一人入ってきた。マスターらしい。
 リトル・フィートが好きだと言うと、「デキシー・チキン」をかけてくれた。
 このあたりで、ジム・ビーム3杯。
 元々は、ここはこれぐらいで切り上げて、西口の店も訪れてみる予定だった。
 しかしミックスナッツが、たっぷり残っちゃっている。それに、もう移動するのも面倒くさい。
 腰をすえることにし、オールド・クロウに切り替え3杯。
 調子に乗っているのか、ペースも速い。
 「お客さん、強いですね」と言われるが、あれはちょっと気をつけたほうが良いよと言う意味だと思う。
 店にとっても、初めての客は、どれぐらい飲めるかわからないのだ。
 ナッツも無くなったし、ここらでお勘定。
 計 3670円

 家に帰ってHPを見ると、ジム・ビーム、オールド・クロウともに530円である。
 また、これは後で考えたことだが、BEAMは光線。なんとなく雲の合間から降る注ぐ光などを思い浮かべる。
 そしてCROWは、カラスを連想させる。
 オールド・クロウは、1835年に創立されたオールド・クロウ蒸留所によって開発されたバーボン。その名は創業者のジェイムズ・クロウ博士に由来している。
 ジム・ビームはバーボンの代表的なブランドで、創業者は農夫ジェイコブ・ビーム。
 JACOBはヤコブだ。ヤコブは、旧約聖書の創世記におけるヘブライ人の族長の名でもある。
 現在、オールド・クロウは、ジム・ビームを作っている会社が製造している。
 これを、カラスは光の束に吸収されてしまった、という風に見ることも出来るな。
 まあ酔っ払って考えたことなので、だからどうだといわれても困るが。
 ちなみにオールド・クロウおよびジム・ビームの歴史についてはアサヒビールのHPを参照した。その中で「ジム・ビーム」はサザン・ロックの雄、レーナード・スキナードを応援しています、というコーナーがある。そこで「サザン・ロック」とはジャズやカントリーの流れも含むアメリカ南部のロック、と解説している。
 これって不自然じゃあないか。
 大事な要素であるブルースが抜けている。
 やはりブルースは、悪魔の音楽なのだろうか。
 果たして、チビルは大丈夫だろうか。


  


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新橋の路地裏 新橋「大露地」 [東京]

9月9日(木)

 「銀座シネパトス」までは、新橋から歩いた。
 台風一過の晴天とまではいかないが、久しぶりに空気が涼しい。
 途中、目に付いたカレー屋でチキンカレーを食べる
 都心は、早くから開いている店が多くて助かる。
 三原橋に来たのは、久しぶり。
 ちょっと迷ったが、なんとかたどり着く。
 考えてみれば、「シネパトス」に入るのは初めてである。

 観たのは加山雄三主演の「狙撃」と、赤木圭一郎主演の「拳銃無頼帖 抜き打ちの竜」。
 まずは「狙撃」。1968年の作品。
 いつもはさわやかな加山雄三が、クールな殺し屋を演じている。
 ヒロインが浅丘ルリ子。セクシーである
 敵の殺し屋が、森雅之。渋い。
 銃器の調達屋に岸田森。相変わらず怪しい。
 もしかしたら「湯けむりスナイパー」の源さんは、この作品の加山雄三をイメージしたのかもしれないな、てなことを考えた。
 他にも、いろんなことを考えたが、それはまあ宿題にしよう。
 
 「拳銃無頼帖 抜き打ちの竜」は、以前ビデオで観た。
 しかし、やはりスクリーンで観ると違うねえ。
 1960年の作品。
 日活アクションの真髄だ。
 その中心は、もちろん宍戸錠である。
 
 銀座で映画を観るという気分も良い。
 私は今までほとんどを、横須賀と横浜の間で生きてきた。
 銀座へは、映画か芝居を観に来るぐらい。
 まあ後は、酒を少々。
 さあ、今日も少々。
 おじさんとしては、銀座よりは新橋が落ち着く。
 てなわけでUターン。
 そういえば「回転禁止の青春さ」なんて歌があったな。美樹克彦だっけ。
 しかいまあ、古いね俺も。 

 さて、おじさんの街、新橋。
 向かうのは「大露地」。
 「居酒屋礼賛」で読んだのだが、おじさん向けの店らしい。
 16時の開店を待って、店に入る。
 ちょっと長めのテーブルが2つに、4人がけのテーブルが2つ。
 長めのテーブルの端に座る。
 正面奥が、厨房。
 先客は無し。
 店の中には年配の女性と、若いおにいさん。
 まだ色々準備中のようなので、瓶ビール(大瓶 550円)を頼んで様子を見る。
 奥に向かって左手の壁に、飲み物の品書き。
 酎ハイ、サワーのたぐいは300円。
 実に大衆酒場価格である。
 つまみの品書きは正面上方に。
 マグロなどの刺身系、メンチなどの揚げ物系、ポテトサラダや冷奴などの定番系がずらり。しかし、つまみには値段が書いていない。
 しかしまあ、この感じで高いわけは無い。
 どれにしようかな?なんて考えているうちに、2人組みの客が。
 ぱっぱと飲み物、つまみを注文している。
 しまった、先を越された。
 では、こちらも。
 冷やしナスと、ハムフライ。
 「ハムカツは2つで量があるから、サラダとハーフにしましょうか」
 「あ、お願いします」
 この手の所では、店のお勧めに従うほうが良い。
 まずは冷やしナスから。
 ああ、美味い。
 やっぱり、夏はナスだ。
 ビールの後は、酎ハイ。
 甘みの無い、ドライなタイプ。
 ここで、ハムフライ登場。
 マカロニサラダと、盛り合わせになっている。
 ハムフライはぶ厚く、4つに切ってある。
 なるほど、一人でこのボリュームはきついかもしれないなあ。
 サラダとの盛り合わせにして、正解だ。
 ドライな酎ハイに実によく合うが、別の物も試してみたい。
 ということで、今度は酎サワー。
 こちらは甘みのあるタイプ。
 好みだが、ドライなほうが飲みやすいかな。
 今度は、トマトハイも試してみよう。
 でも今日は、これでおしまい。
 横須賀線・久里浜行きの時間に合わせて、店を出る。
 通勤ラッシュ前なので、まだ空いている。
 
 家に帰って調べてみると、つまみは全品300円のようだ。


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新宿でウェスタン 新宿「岐阜屋」「3時10分決断のとき」「ベルグ」 [東京]

8月26日(水)

 またしても新宿映画。「3時10分、決断のとき」。西部劇だ。

 昼飯は、思い出横丁の「岐阜屋」。中華料理の店だ。
 11時半前に入ったのに、もう8割ほどうまってる。いったい、
どういう人達なんだろう。(あ、俺もか)
 焼肉ラーメン(700円)を頼む。ラーメンの上に、炒めた豚肉とタマネギ、その上に刻みネギ。なかなかワイルドだ。フーフー言いながら食べると、おなか一杯になった。カウンターに700円置いて、汗をかきかき靖国通りへむかう。

 映画の上映は12時10分。新宿ピカデリーのチケット売り場にたどり着いたのは、11時50分。レディースデイの為か、長蛇の列が出来ている。しまった。前回、時間つぶすのに困ったので、つめた計画を立てたのだが、甘かった。
 妙に足が痛くて、歩くペースが遅いのもある。朝、電車に乗る際も、いつもの調子で出たら、最後は走る羽目になってしまった。

 まあとりあえず並ぼう。夏休みで家族客が多い。案外、早くはけるかもしれない。
 読みどおり、10分でチケットが買えた。しかし、もう前の3列しか空きがない。なかなかの人気だ。ラッセル・クロウと、クリスチャン・ベイル目当てか。

 映画そのものも凄かった。近年作られた西部劇としては、出色なのではないか。
 ラッセル・クロウは、ならず者のボス、ベン。クリスチャン・ベイルは、家族持ちの貧乏牧場主、ダン。
 ダンには借金があり、土地の実力者の嫌がらせもあって、ピンチである。14歳の長男からは、軽蔑のまなざしを向けられている。
 なんだかんだとあり、ダンとベンは行動を共にすることになる。目的はベンをユマ行きの列車に乗せること。原題は「3:10 to Yuma」。3時10分発ユマ行き列車だ。
 そこに生意気盛りの長男も加わって、てんやわんやの・・・・・・あ、違った。非常に男臭い物語が展開していく。
 昔の映画のリメイクのようだが、オリジナルを観ていないので、新旧の差みたいなものはわからない。元の映画の邦題は「決断の3時10分」と言うらしい。微妙に変えてあるのが、面白い。
 しかし、何故これが東京ではここでしかやっていないのか、不思議である。ドンパチがヘビーすぎるってのが、あるかもしれないな。アメリカではヒットしたらしい。

 
映画の後は、駅に戻って「ベルグ」で一杯。
 久しぶりに来たので、ちょっとうろうろした。改札からすぐ近くなんだけどね。
 注文の列に並び、生ビール(315円)とホット・チリ・ドック(399円)。本当はビールだけでも良かったんだけど、なんとなくチリってのが西部っぽい感じがしたのだ。
 テーブル席は一杯だったので、立ち飲みカウンターでサクサク。ああ、ビールにホットドッグてのは、実に相性が良い。
 さっき観た映画の事など考えていると、なかなか味わい深いものがある。
 ビールがもう一杯欲しい所だが、また列に並ぶのが面倒くさい。そのままトレイを片付けて店を出た。


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新宿でブルース 新宿「つるかめ」「キャデラック・レコード」「宝来屋」 [東京]

8月21日(金)

 新宿映画を観に行く。タイトルは「キャデラック・レコード」。
 京急で横浜まで行き、湘南新宿ラインへ乗り換えれば、新宿まではあっというまだ。
 まずは昼飯。「居酒屋礼賛」を参考にして、思い出横丁の「つるかめ」へ。思い出横丁へ足を運ぶこと自体初めてである。意外とこじんまり。路地の狭さには、ちょっとドキドキするものがある。
 「つるかめ」に入店したのは12時30分。まだ準備の途中だったらしく味噌汁が出来ていないとのこと。揚げ物もダメ。ということでサバ味噌煮を定食にしてもらう。もっとも、定食っていっても、サバの味噌煮にどんぶり飯が付くだけだ。食べてる間にシジミの味噌汁が出来たので、それもつけてもらう。〆て700円。イメージからして大衆食堂だと思っていたんだが、飲む人の方が多いのかな。昼飯時真っ盛りだというのに、出るときにいた客は他に3人しかいない。常連さんらしき人は「今日は早いね」なんて言ってるし。

 飯を食った後、靖国通り沿いの「新宿ピカデリー」へ向かう。新しい映画館らしく、白くてピカピカである。
 チケットを買い再び外へ。開映まではまだ1時間以上ある。紀伊国屋書店やコーヒーショップで時間をつぶし、映画館へ戻る。

 真夏の新宿で時間をつぶすのは、いささか疲れた。しかし「キャデラック・レコード」は、それを吹き飛ばす素晴らしさ。シカゴの名門ブルース・レーベルであるチェス・レコードの歴史を描いた映画だ。そう、あの「ドリームガールズ」のブルース版といった趣である。
 チェスレコードのオーナー、レナード・チェスとマディー・ウォータースが主人公。当然リトル・ウォルターも出てくる。チェスはポーランド移民で、野心家のビジネスマン。しかしブルースに対する愛情があり、その目(耳?)は確かだ。マディーは、親分肌のミュージシャン。リトル・ウォルターは、才能あるチンピラとして描かれている。
 そこへウィリー・ディクソン、ハウリン・ウルフ、エタ・ジェイムズ、チャック・ベリーといった一癖ある面々が次々と集まって、男臭い物語が展開する。
 もっとも、エタ・ジェイムズは女だけど。演じたのはビヨンセ・ノウルズ。「ドリーム・ガールズ」では、ダイアナ・ロスをモデルにした役をやっていた。ハリウッドは素晴らしい才能を手に入れたものだ。
 まあビヨンセも素晴らしいのだが、それ以上に衝撃を受けたのがハウリン・ウルフ。演じたのはイーモン・ウォーカーと言う役者さん。まるで知らないが、レコード・ジャケットで見ていたウルフが、まんま生き返ったような存在感がある。で、こちらも親分肌の男で、当然、マディーと火花を散らすわけだ。
 ブルース・ファン必見。そのうちDVDにもなるだろうけど、出来たら映画館で観てもらいたい。

  
 映画の後、また思い出横丁に戻る。
 今度は線路沿いの炭火串焼き「宝来屋」。これも「居酒屋礼賛」で予習してきた。
 16時30分頃で、すでに3分の1ぐらいはうまっている。もっとも2階もあるようで、グループ客は2階に案内されている。
 私はカウンター席に座り、生ビール(480円)を頼む。お通しはスパサラ。
 串焼きは2本からとのこと。レバ、タン、シロ(各120円)を2本ずつ塩で頼む。
 「串焼きは時間がかかるので、こちらからもどうですか」とすぐ出るつまみのメニューを差し出す。それではと枝豆(370円)も注文。
 枝豆は店によって出てくる時間がまちまちだが、さすがにすぐ出てきた。しかし結構な量で、これは選択を誤ったな。だいたいつなぎなら、お通しがあるのだ。せいぜい冷奴ぐらいにしとけばよかった。
 実際、枝豆3分の1も食べないうちに、串焼きが出てきた。レバとタンは美味い。シロは、まあこんなもんだろう。皿にカラシが添えられているので、たまにつけて気分を変える。
 ビールの後はレモンサワー(320円)。氷たっぷりで、アルコール度数は低めだ。もっとも最近の私は、すっかり酒に弱くなった。これぐらいで丁度良いとも言える。
 だいぶ混んできた。
 レモンをもう一杯お代わりし、お勘定。
 計 2530円

 帰りは湘南新宿ライン、横須賀線と乗り継げば、通勤ラッシュの前に衣笠までたどり着くことが出来た。 
 
 


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青山下って渋谷の地下へ 青山劇場 伊東四郎一座・熱海五郎一座「喜劇 日本映画頂上作戦」 渋谷「富士屋本店」 [東京]

5月19日

 青山劇場で、伊東四郎一座・熱海五郎一座合同公演「喜劇 日本映画頂上作戦」を観る。出演は伊東四郎、三宅裕司、小林幸子、渡辺正行、ラサール石井、小宮孝泰、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、伊東孝明、河本千明、中村メイコ。SET劇団員の面々(以上パンフレットの登場順)。
 伊東孝明は伊東四郎の息子。河本千明はSETの劇団員だが、役が大きいので別扱いだ。
 話は五社協定があった頃の日本映画界の話。戦後映画製作を再開させた日活の俳優引き抜きに対抗する為に大手映画会社五社(東宝、東映、松竹、大映、新東宝)が、お互いに役者や監督の引き抜きや貸し出しを禁止した。それが五社協定。困った日活は石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎と言った若手のスターを自前で育てて、黄金時代を築いていく。それだけで一編の物語なわけだ。
 この話も日活をモデルにした東活と、東映をモデルにしたらしき日映のつばぜり合いがメイン。それに日映のスター俳優と、東活の大部屋女優の恋、田舎から出てきた土地成金の親子などがからみ、てんやわんやと進んでいく。
 と書けば凄く面白そうなのだが、正直、期待はずれ。
 東家や伊東家の親子ネタとか、久々のコント赤信号3人勢ぞろいとか、身内ネタが多すぎる。せっかく劇場まで足を運んでいるのだから、テレビのバラエティーとは違う物を観たいのに。
 伊東四郎自身も、なんだか切れが無い。東北なまりと、白塗りの顔で笑わせるってのじゃあ、物足りない。
 
 映画の後は酒。青山通りをテクテク下って、渋谷駅の西口へ。歩道橋を渡り、左へ下りる。少し行って、JR線沿いの道の一本手前の通りへ入る。その先右手に立ち飲み「富士屋本店」のスタンド看板が見えてきた。
 初訪問。「居酒屋礼賛」等で読んでいて気になっていたのだ。狭くて急な階段をとんとんとんと下りていく。入った店内はこの手の立ち飲みに手は広い。そして渋い。お客さんもなかなか渋い。とても17時30分の渋谷とは思えない。先ほどまでいた青山の辺りとは天と地、いや地下ほどの(本当に地下なんだが)違いがある。いやはや面白いなあ。
 入ってすぐのカウンターにとりつき、瓶ビールを頼む。サッポロ黒ラベル大瓶450円。さすが立ち飲みとはいえ、ここは渋谷。ダントツの安さだ。つまみは、ハムカツ(200円)にした。ハムカツが出た時点で一旦お金を払う。650円である。
 ハムカツは小判型のが3個。すでにソースがかかっている。刻んだキャベツにはマヨネーズがかかっていた。
 カウンターの上には、ホッピーの瓶も置いてある。ここにあるってことは、出す時は氷入りになるのかな。
 入り口の近くの上の方にはテレビ。相撲をやっている。
 客はみんな近所のおじさんたちだろう。和やかに歓談中。時間帯的にネクタイをした人はいない。もうちょっと経てば、勤め帰りの人達で一杯になるのかもしれない。
 今日はちょっと急いでいるので、ビールとハムカツ平らげたら「ご馳走様」。
 「ありがとうございました」の声を背中で聞きながら、そそくさと階段を上るのであった。
 


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映画の後で酒を飲む 渋谷 シネマヴェーラ「国際秘密警察 鍵の鍵」 「山家本店(やまがほんてん)」 [東京]

4月22日(水)

 今年の花粉はしつこい。以前なら杉の季節が終われば、それでOKだった。それがいつまでも目や鼻に来る。黄砂が関係しているんだろうか。右の方だけ五十肩が治らないし。なんだか憂鬱な日々だ。
 だが今日は良いぞ。五十肩はともかく、花粉は収束したみたいだ。天気は良いし、こういう時は出かけよう。

 と言うことで、やって来ました渋谷。京急、東横線と乗り継ぐとあっというまに着いちゃうね。平日の昼間なので車内は空いてるし、実に快適だ。
 それは良いけど、出口を間違えた。ハチ公口へ出たいのだが、すぐにはピンと来ない。嫌だなあ、おのぼりさんは。ぐるりと回りこんで、スクランブル交差点を渡る。

 今日の目的は映画。「シネマヴェーラ」という名画座に行くのだ。比較的新しい映画館で私は初めてだ。場所は109の右の道を行き、東急文化村の左の道を行き、中華そば「ちりめん亭」の角を左折、少し行った右手。Q-AXビル4階。このビルには他にも幾つか映画館が入っている。あたりは円山町のホテル街。実に渋谷らしい立地だ。
 エレベーターで4階に上がり、チケットを買う。一般で1400円。シニアや会員だと1000円だ。基本的に昔の邦画を入れ替え無しの2本立てで上映している。現在の特集は「東宝アクション2!」。日活や東映に比べると、東宝アクションと言うのは今一マイナーな気がする。私も岡本喜八監督の物ぐらいしか観ていない。しかし、この間観た谷口千吉監督の「銀嶺の果て」なんて、なかなかのもので、機会があれば色々観てみたいとは思っていたのだ。今日は「野獣狩り」と「国際秘密警察 鍵の鍵」の2本。お目当ては「国際秘密警察」の方。
 上映時間までは、まだだいぶ時間がある。センター街の「サムズ渋谷店」にCDの物色に行く。学生の頃からから歩いている割には、すぐ渋谷の地理って判らなくなる。しかし今回は、すっとたどり着いた。ジャッキー・ペインのCDを探すが、見つからない。日本盤だし、ここまで来ればあると思ったんだがなあ。念のため店員に訊くが、やはり無いようだ。
 先ほどの所に戻り、「ちりめん亭」で昼食。特選あらびき黒胡麻つけ麺(840円)と肉餃子(300円)を頼む。12時前なのに、もう呑んでいる人がいる。
 昼飯を食い終わっても、まだ時間がある。少し街をお散歩。109まで戻り横断歩道を渡って、井の頭線の改札付近を歩き回る。このあたりは、ごちゃごちゃとした飲み屋街。来月も渋谷に来る予定なので、下見をして歩く。以前何回か入ったことのある焼き鳥の「山家」が開いている。ここは24時間営業だっけ。後で来よう。
 
 「シネマネーラ」に戻り、さあ映画だ。映画館はこじんまり、小ざっぱり。これなら女性にも入りやすいだろう。客層は、年寄りから若者まで。2割から3割の入りだ。
 「国際秘密警察 鍵の鍵」は007に影響を受けたらしい、コミカルなアクション物。主演は三橋達也。ボンドガールの浜美枝と若林映子が華を添える。しかし、なんといっても素晴らしいのが、悪役を演じた中丸忠雄と黒部進だ。アクション物は悪役に魅力がないとね。ただ、フィルムの状態が悪いのが難点だ。1965年の作品なのに、雨ザーザーである。天下の東宝なのに、そのあたりどうなっているんだろう。
 話そのものにも、つっこみどころは満載なのだが、まあコメディーなので笑って観よう。

 映画の後は「山家」に戻る。本店の方だ。入って右手がカウンター、左手がテーブル席。入る前も入った後もちょっと違和感がある。ここに来るのは久しぶり。改装したのかな。
 カウンターの奥、レジの近くに座る。
 みんな普通に和やかに飲んでいる。横須賀や川崎に比べても、普通っぽい感じがする。
  タイムサービスで250円の生ビールを頼む。つまみは焼き鳥盛り合わせ(5本 600円)。中身はつくね、レバ、ネギマ、スナギモ、鳥皮。ここの焼き鳥は何本かまとめて頼まなけりゃあいけないみたいなので、いつもセットになっちゃう。 
 ビールの後は、ホッピー(400円)。たっぷりの氷入りで、焼酎は3分の2ぐらい。当然ホッピーは余るわけで、他のお客さんは中だけ追加している。でも私はそこまでハードな気分ではなく、薄めながら呑む。
 呑み終わったらお勘定。 計 1250円
 お勘定しながら「前からこんな感じでしたっけ」と訊いてみる。
 やはり改装したようだ。今呑んでいた所は、以前は寿司屋だったとのこと。元の店はカウンターの向こうで、今もそちらで飲める。なるほど感じが違うわけだ。
 外に出て、眺めてみる。昔の入り口だったと思しきあたりは、レンガでふさがれているが、そこだけ少し色が若い。なんとなく古い探偵小説の中にでもいるような気分になる。
 
 東横線、京急と乗り継いで横須賀へ戻る。ラッシュ前なので、快適である。
 帰宅後、参考のため自分のブログを「山家」で検索してみる。すると昼飯を食べた時の記録しかない。「山家」で飲んでいたのは、そんなに前だったか。
 自由が丘の「金田」や阿佐ヶ谷の「川名」の記事も無くて、時の流れと言うものを、つくづくと感じるのである。
                                                                       


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三丁目の地下酒場 新宿「鼎」 [東京]

9月14日(日)

ずっと蒸し暑く、汗が止まらない。
新宿駅近くの人混みが、暑さをいや増す。
今日は、十五夜のはず。

月は丸いが、湿気にくもって赤く見える。
新宿三丁目。
飲み屋街だが、人通りはあまり多くない。
日曜日の8時過ぎだ。
「末広亭」の前を通り過ぎ、少し行った左手の地下に「鼎(かなえ)
」はある。
以前から場所は知っていたが、入るのは初めて。
階段を降り、古い扉を開ける。
すぐに、テーブル席。
左手を見ると、奥に長い店内。
右手が、カウンター席。
手前に座る。
分厚いカウンターが、頼もしい。
全体的に木を多用し、年代を経た、渋い雰囲気だ。
カウンターの向こうの品書きには、つまみや日本酒はある。
が、ビールが見当たらない。
「生ビールあります?」と訊いてしまう。
「中ですか」
「ええ」
良かった。考えてみれば、ビールの無い店などなかなか有るもんじゃあない。
お絞りで顔を拭き、首の後ろを拭く。
なかなか汗が止まらない。
最近とみに、汗っかきになった。
太ってきたせいか。
ビールを呑んで、やっと落ち着いた。

さて、つまみは何にしよう。
しめ鯖が1300円か、高いな。
他のつまみも、みんな高め。
今呑んでるビールは、630円だ。
そういう店だったか。
普段、野毛とか横須賀あたりで飲んでいるので、油断していたぜ。
じんわりと、脂汗がにじみ出てきた。
630円であせってちゃ、いけないな。
居酒屋には、違いないんだから。
結局、アラ大根(945円)にした。

ビールの後は、酒。
どうもこの店、日本酒に力が入っているようだ。
天の戸か田酒か迷って、田酒(正一合840円)にした。
青森の酒だ。
昔、地酒に凝っていた頃、よく飲んだ。
もっとも、その頃は酒屋で買って、自宅で飲んでいたのだが。
片口で出された田酒は、結構量があるように見える。
コクがあり美味い。

美味いが、やはり値段が値段。
今日はこの辺で、終わりにしよう。

計2940円

十五夜に 地下の酒場で あぶらあせ


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