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黄金週間の大衆酒場 横須賀中央「お太幸中央店」 [横須賀]

4月30日(月)

 世間は、いわゆるゴールデンウィークでである。
 私も休み。といっても普通の休みだ。
 昼飯買いに行くついでに「浮浪雲」と「深夜食堂」と「僕はビートルズ」の新刊を買う。
 「湯けむりスナイパー」の新刊も出ているはずだが、こればかりはその辺で手に入らない。
 
 昼食の後、寝転がって「浮浪雲」を読む。
 

 夕方、横須賀中央へ。
 野暮用をこなし一杯やろうと「天国」へ。
 店に入ると、客で一杯。
 奥まで歩くが、とても座れそうにない。
 さっさとあきらめ駅前に戻る。
 こういう時は、酒飲みの強い味方「お太幸本店」だ。
 店に入れば8割の入り。
 混んではいるが、一人なら問題はない。
 いつものように、入ってすぐのところに座る。
 八代亜紀の「舟歌」が、かかっている。
 まずは瓶ビール(スーパードライ大瓶)。
 つまみは、本日のおすすめの中からイワシシソ梅揚げ(340円)と、定番のお新香(340円)。
 お新香頼むと、お決まりの「味の素かけます?」
 もう迷いなく「お願いします」。
 今日は、ちょろりと醤油もたらしてみた。
 中高年には禁断の味だ。
 BGMは中森明菜の「少女A」。
 いわしシソ梅揚げは、小型のいわしを串刺しにして揚げた物。
 刻んだキャベツとレモンが添えられている。
 レモンを絞り、ソースをかけまわす。
 コロモはさっくり、中はふんわり。
 尻尾はついているが、頭や骨はない。
 これが中々美味い。
 こうなったら、ビールの後は酎ハイ(330円)である。
 他にも、レモンハイや梅ハイなどがある。
 ってことは酎ハイはドライなタイプだな。
 案の定、出てきたのは甘さ皆無の焼酎ソーダ割り。
 昔はこれが大の苦手だったのだが、年はとるもんだ。
 揚げ物には最強の相棒である。
 アン・ルイスがかかっている。
 他に郷ひろみとかもかかっていたのだが、女性ボーカルの時だけ反応しちゃうな。
 
 八代亜紀、中森明菜、アン・ルイスと並べると、壮観である。
 酎ハイをお代わり。マカロニサラダも頼む。
 気が付けば、BGMはヒデとロザンナだ。
 グッドタイミング。
 きれいに収まったなと思っていたら、隣のおじさんが声をかけてきた。
 しばし世間話。
 酎ハイを、お代わり。
 つまみに、チーズクラッカーも頼む。
 
 どうもおじさんの目には、私はずいぶん不機嫌そうに飲んでいるように映っていたみたいだ。
 私自身は、ふんわり浮ついた気分だったのだが。
 この辺、自他の見方が違っていて面白い。
 おじさんが先に帰り、少しして私もお勘定。
 計 2820円
 チョイ飲みにしては、結構飲んだ。

 京急に乗り家に帰って夕食。
 夕食の後、寝転がって「深夜食堂」を読む。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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卓上調味料 横須賀中央「天国」 [横須賀]

4月25日(水)

 今日も良い天気。
 なんだかんだうろつきながら、夕方、横須賀中央の「天国」だ。
 出入り口は開けっ放し。
 縄のれんをざらりとくぐって店に入る。
 夕方の4時半ぐらいで6~7割の入り。
 入って左の長辺の角の所に座る。
 しばらく放置。
 
 声をかけ、瓶ビール(スーパードライ大瓶 570円)を頼む。
 ビールが出てきたところで、砂肝ネギだく(380円)とキュウリぬか漬け(200円)を頼む。
 砂肝ネギだくは、
砂肝をだし汁で煮た物。
 柔らかく、ネギが良いアクセントになっている。
 ぬか漬けには、味の素の小瓶が添えられる。
 全体に、ぱらりと振りかける。
 多少、美味くなるような気がする。
 しかし、
漬物の時だけ味の素が出てくるってのも面白いね。
 家では味の素って置いていないので、食卓で何かにかけるという習慣はない。
 昔は、どこの家にもあったな。漬物にかけるのも、一般的だったと思う。
 ただ、子供の頃は好んで漬物など食べなかったけど。
 あとは納豆ぐらいか。
 今の納豆はタレがついているので、これも味の素必要ないね。
 目玉焼きにパラリと振りかけて、醤油をタラリなんてのは良いかもしれない。
 何にでもマヨネーズかけるマヨラーみたいに、味ラーってのも居そうだ。
 ただ漬物、生野菜、玉子なんてえのは良いけど、煮込みとかブリの照り焼きなんかにかけてたらびっくりするだろうなあ。
 真っ向から味付けを否定しているようなもんだ。
 もっとも醤油や塩だってそうだけど。
 これが七味だと、許容範囲が広い。
 煮込み、焼き鳥、肉じゃがあたりは当たり前である。
 
 これは、辛味はアクセントで個人的なもの。塩味やうま味は、味付けの根本的なものという感じ方があるのではないかと思う。
 たとえば、かけ蕎麦に客が醤油や味の素を入れるのは許されないが、七味はOKみたいな感じ。
 酸味も個人的な味付けとして許されることが多い。
 焼きそばに酢かけたり、焼き魚に柑橘系の果汁を絞ったり。
 ただやはり、蕎麦に酢かけるのは許されないだろうけど。
 もちろん家庭や個人レベルではかなりいけるわけで、調べればとんでもないことをやっている人が居そうだ。
 これが料理屋だと、高級になるほどしばりが多くなる。
 「この天麩羅は天つゆではなく、塩で食べてください」みたいな。
 そういうところで味の素なんかかけたら、叩き出されそうだ。
 この店も漬物の時だけ味の素が出てくるってことは、ほかの物にはかけてほしくないっていう意思表示なのかもしれない。
 ビールの後は、ホッピーを氷無しで。
 焼酎たっぷりの横須賀ホッピー。
 
 向かいに座ったおじさんも「ここのホッピーは焼酎多すぎだよ」なんて言っている。
 「焼酎少な目ね」と店の女性。
 「普通でいいんだよ、普通で」
 まことに正論である。
 ホッピーで少しずつ薄めながら飲む。
 この量でナカお代わりなんかしたら、ぶっ倒れてしまう。
 次からは「焼酎少な目で」って言おうかな。
 計 1670円
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 


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間合い 立会川「鳥勝」 [東京]

4月24日(水)

 色々あったが夕方、立会川の「鳥勝」である。
 
 時刻は16時25分ぐらい。
 開店少し前だ。
 10人程のおじさんたちが、たむろしている。
 一応列になっているようなので、最後尾につく。
 今日は年齢層にバラエティーがある。
 やがて暖簾が下がり、ぞろぞろと店内へ。
 カウンターの手前の方に陣取った。
 大将とおかみさんは、相変わらず大忙し。
 様子を見ながら瓶ビールを頼む。
 瓶ビールが出てきたところで、煮込みと生野菜Sを注文

 段々、間合いやテンポがつかめてきた。
 ビールが無くなり、ホッピーへ移る。
 同時に、レバ2本とテッポウ2本を頼む。
 普通混んでいる焼き鳥屋ってのは、焼き手が付きっきりになるもんだが、ここは結構放置している時間が長い。
 同時に魚も焼いている。
 親父さんもおかみさんも頃合いを見て並べ、頃合いを見てひっくり返す。
 どっちが並べたもんでも関係ない。
 それでいて絶妙の焼き加減である。
 ナカを注文。
 今日も危険な飲み方だ。
 全部平らげたらお勘定。
 計 1720円

 家に帰り夕食をとった後、いつの間にかうたた寝をしていた。
 次はホッピーを氷無しにするとか、工夫が必要だな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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京急本線呑みある記 その44 立会川「鳥勝」 [京急本線呑みある記]

4月18日(水)

 川崎の「中華成喜」で昼飯。
 場所は「さいか屋」の向こう側をチネチッタ側に入り、左手の細い路地を入ったところ。
 普通に歩いていたら、まず目につかない。
 2人がけのテーブル席に案内され、焼きそばと焼き餃子を頼む。
 11時50分の入店で8割の入り。12時過ぎたら、満員である。
 グループ客は2階へ案内されている。
 焼きそばが来るのは早かった。
 少しして餃子。餃子味噌というのをつけて食べる。
 
 焼きそばなど油っこいのだが、客の年齢層は高い。
 上大岡の大衆中華「味楽」が、地元の常連客で一杯なのと同じぐらい不思議である。
 

 
 
 
 
 
ちゃっちゃと食ってDICEの映画館へ。
 「バトルシップ」を観る。
 ハワイ沖を舞台に、異星人とアメリカ海軍が死闘を繰り広げる。
 出だしは青春物的なテイストで、これがなかなか出来が良い。
 

 やがて謎の物体が飛来し、バリバリ、ドガチャカのハリウッドアクションへ。
 しかし、主人公である青年アレックス・ホッパーの成長物語もそのまま残る。
 そこで重要な役割を果たすのが、護衛艦みょうこうの艦長ナガタ。
 演ずるのは浅野忠信である。
 
 アレックスとナガタは、ことあるごとにいがみ合ってはいる。
 

 しかしナガタは超優秀な人間として描かれ、なんだかんだ言いながらも彼を頼ることになる。
 
 神秘的でタフな日本人よ、一緒に敵と戦おうぜ、的なメッセージだろうか。
 娯楽作品であっても、映画は時代を映す鏡だ。
 平日の昼間だというのに、劇場は一杯。
 中央のメインブロックは満席である。
 客の年齢層は当然高い。
 映画そのものは若者向けのような気がするので、これも不思議である。
 しいて言えば日本人が活躍するのと、終盤(船も含めて)退役後の人達のパワーがさく裂するあたりだろうか。
 

 映画の後は、京急に乗って立会川へ。
 久しぶりの「京急本線呑みある記」だ。

 
 
 ホームへ降り立つと「ようこそ坂本龍馬ゆかりの地立会川へ」と書かれている。
 
 改札を出て、狭い商店街を左へ。
 少し行くと、児童公園の脇に坂本龍馬の像が立っている。
 昔、近くに土佐藩の下屋敷があった。
 時あたかも黒船来航の時代。
 江戸を守るため浜川砲台という物がつくられ、若き日の龍馬も警護の任についていたらしい。
 龍馬にとって、黒船でやってきたアメリカは脅威であると同時に、大いなる刺激であったはずだ。
 
 
 そのまま商店街を行く。
 居酒屋や立ち飲みなどもあり、そそられる。
 道路へ出たら右折。
 駅の名前のもとになった立会川にかかる浜川橋へ出る。
 浜川橋は別名「なみだ橋」。
 昔この先に鈴ヶ森の処刑場があり、罪人の家族が涙ながらに見送ったことに由来する。
 ちなみに、この橋を通る道は旧東海道。
 歴史の上を歩いているようで、感慨深い。
 橋は渡らず手前を左折。
 川沿いに歩く。
 水の色は不思議な感じの緑で、街中の川っぽくない。
 
 水量も多く、亀が泳いでいたりする。
 
 この川も、昔は汚水が流れていたらしい。
 しかし今は、JRが東京駅総武線トンネルに出る地下水を送水している。
 
 多量に出る地下水の処理と水質改善が合致したわけだ。
 少し行くと都のポンプ場に出る。
 施設へ向かう階段の左隅に「浜川砲台跡」がある。
 砲台跡といっても、説明書きといくつかの石が置いてあるだけ。
 龍馬の顔出しパネルや、土産物屋も無い。
 この石自体2004年に発見された物で、砲台の石垣に使われたのではないかとのこと。
 説明書きを読んでいると、プシューという物音が。
 さっきまで見ていた映画のせいもあり、不気味な気分になる。
 エイリアンかな。
 しかしここは砲台跡と言っても大砲なんかないし、まああったとしても撃ち方知らない。
 この石でも投げるか。
 
 再度、音がする。
 どうやら後ろにある設備から出ているようだ。
 左へ行くと
勝島運河。
 
 運河の脇で、テレビか何かの撮影をしている。
 もしかしたら近くに謎の物体が落下したとか?
 その割には緊張感が無いな。
 なるべく写りこまないように、そそくさとその場を去る。
 左手の角を曲がりこむと船溜まりがあり、釣り船や屋形船が係留されている。
 左手は土手。
 土手の上は遊歩道になっていて、桜の木が並んでいる。
 もうほとんど散ってしまっているが、シーズンにはさぞやきれいだろう。
 勝島運河は京浜運河につながり東京湾へ出る。
 私は街中へ取って返す。
 駅前の商店街を逆にたどり、第一京浜を渡る。
 渡った先も商店街。
 ちょっと薄暗い。
 商店街を抜け左折。
 立会川にかかる橋を渡る。
 右手(国道方面)を見やると、今日の目的の店「鳥勝」の前に一人のおじさんが佇んでいる。
 どうやら開店待ちと見た。
 しかし開店時間は4時30分。
 今は4時である。
 とりあえず川沿いを上流に向けて歩く。
 あたりは住宅街。
 5~6分したところで川は暗渠になり、その上は遊歩道になっている。
 あたりをぶらぶらし時間をつぶす。
 しかし観光地や商店街と違って、普通の住宅地を行ったり来たりしていると、不審者と思われかねない。気を付けなければ。

 やっと4時30分になり、店の前へ。
 開くのを待っていた10人ほどのおじさんたちが、ぞろぞろと店に入っていく。
 人気のラーメン屋あたりならともかく、川っぷち
の焼き鳥屋では異様な光景に見える。
 みんな地元の常連客のようだ。
 引き戸は、古びたサッシ。
 通りかかってふらりと入るには、ハードルが高い。
 
 店内は、もう7~8割の入り。
 手前がカウンターで、奥がテーブル席。
 カウンター席の奥近くに陣取る。
 カウンターの中には、大将とおかみさん。
 客の年齢層も高いが、更にこの上を行く感じ。
 
 店自体は結構広く、2人では大変なのではないか。
 カウンターの隅にはメモ用紙のような紙片がある。
 隣の人は、そこに注文の品を書いている。
 テーブル席の人たちも紙に書いて持ってくる。
 店の2人は、注文をさばくのに忙殺されている。
 「いらっしゃいませ、飲み物は何にしましょう」てな声がかかる気配はない。
 私も、とりあえず紙片に注文の品を書く。
 シロ、レバー、カシラ、あぶら一本ずつ(各80円)。煮込み(300円)。生野菜シングル(260円)である。
 頃合いを見て瓶ビール(460円)を頼み、メモ書きをカウンターの高いところに置く。
 ビールは来たが、メモはそのまま。
 別のメモ紙に何やら書き付けた物が置かれる。

 カウンターの客のほとんどは口頭で注文している。
 またも頃合いを見計らい「これ、お願いします」と声をかける。
 やっとこちらのメモが受理され、まず目の前の鍋から煮込みが出される。
 この時点で、店側のメモに書き込み。
 どうやら出した品を、これで管理しているらしい。
 しかし注文は、ひっきりなしに飛び交っている。
 これをさばくのは、常人には不可能に思われる。
 煮込みはトロトロで実に美味い。
 量も多くはなく、酒のつまみとして具合が良い。
 ビールが終わるころに焼き鳥が来た。
 私の予想よりは、ちょっと早め。
 「焼き鳥4本の人」の人と声がかかり、「はい」と手を挙げる。
 中身も間違いない。
 しかし飲みが進んできて、自分が何を何本頼んだかわからなくなっちゃったらアウトかもしれないな。
 そういう意味じゃあ、常連、もしくは上級者向きだと思う。
 ビールの後は、ホッピー(340円)。
 ここはカウンターの上にメニューなど無く、壁の品書きが頼り。
 しかし目の届く範囲には飲み物の表示が見当たらず、あてずっぽうの注文である。
 値段は後で調べた。
 ジョッキに氷ドカドカ。焼酎ドバドバ
 焼酎瓶にはダイヤと書かれている。
 
 ホッピーを注ぐと、半分も入らない。
 こりゃあナカ追加のパターンだな。
 ナカ追加は危険だが、これだけたっぷりの氷が入っていれば、逆に大丈夫だろう。
 焼き鳥は多少小ぶり。
 しかし美味い。
 これも酒飲みにはうれしい。
 あんまり大きいと、色々味わうことができない。
 生野菜が来たところで、ナカ追加。
 野菜はトマト、キュウリ、レタス。
 醤油系ドレッシングにマヨネーズがかかっている。
 これがまたシャキシャキとして良い感じ。
 焼き鳥も残っているので、交互につまむ。
 最初はちょっと面食らったが、流れをつかめばなんとかなる。
 人気の大衆酒場って、こういうもんだよね。
 
 
 
 すべて飲み食いしたら、お勘定。
 計 1910円

 17時28分のくだりに乗る。
 今日は行くところ行くところめちゃ混みだったが、電車だけは空いていた。


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天国リニューアル 横須賀中央「天国」 [横須賀]

4月13日(金)

 事件です。
 横須賀中央の大衆酒場「天国」が、お洒落なダイニング居酒屋になってしまいました。

 今日も良い天気。
 とはいえ昨日のホッピーがなんだか残り、午前中うだうだと過ごす。
 昼飯は「麺屋こうじ」。
 やっと落ち着いた。
 

 午後は横須賀の「シネマズ8」で「ジョン・カーター」を観る。
 原作はエドガー・ライス・バロウズの「火星のプリンセス」。
 古典SFの超メジャー作品だ。
 バロウズといえばターザン。
 やったなあターザンごっこ。
 ただみんなのイメージにあるのは映画のターザンだろう。
 私も小説は読んだことはない。
 「火星のプリンセス」も読んだことはないが。
 
 
 
 いくつもつくられたターザンに対して、こちらは初映画化とのこと。
 ただちょっと、のり切れなかったかな。
 アメリカでの反応も今一つで、大赤字になりそうな気配だそうだ。
 

 映画が終わったのは、16時チョイすぎ。
 「銀次」で一杯やろうと、中央方面に向かって歩く。
 「さいか屋本館」のあったあたりは、取り壊しの真っ最中。
 囲いのわきから覗き込むと、ほとんど原形はない。
 ここに別の建物が出来れば、また街の景観が変わるわけだ。
 そのまま千日通りを行くと、見慣れぬオレンジ色のシート看板が目に入った。
 そこには大きく白抜きで天国の文字。
 なんとあの大衆酒場「天国」が、リニューアルしたようである。
 縄のれんこそ下がっているものの、全体的に明るくしゃれた感じ。
 こうなると中も確かめてみたい。
 方針変更。そのまま店に入る。
 カウンターや座敷などの基本的な配置は以前のまま。
 しかし
壁は白。カウンターをはじめとする木の部分は、ライトブラウンである。
 入ってすぐのカウンターにとりつく。
 歩いたので瓶ビール(アサヒスパードライ大瓶570円)を頼む。
 最初の一杯は、店の女性が注いでくれた。
 カウンターの上には、パウチされたメニュー。
 カウンターの内側は少し低くなった棚になっていて、大皿料理がずらり。
 この辺りは、以前とあまり変わっていない。
 やはり目の前にある料理から選びたくなる。
 五目ひじき(300円)と、長芋とキュウリの梅あえ(380円)にした。
 しかしまあ、あらためて眺めてみれば、内装はずいぶん変わった。
 以前なら私が座っている席だと、首筋にエアコンの風が直撃していた。
 しかし、そこには明るい窓。その手前は、こじゃれたテーブル席である。
 カウンターの上方に下がっていた電球風の照明も無くなり、その分天井が高い感じ。
 店の人もお客さんも依然と変わらないのだが、みんなお洒落に見えるから不思議。
 で、面白いのは、私の中にがっかり感が無いことだ。
 これはこれで案外落ち着くのである。
 
 
 
 
 
 
 
 ビールの後は燗酒(300円)にした。今日は、ちょっと肌寒い。
 つまみにカブの糠漬けを頼む。他にキュウリやナスもある。
 燗酒を飲むとホッとする。
 糠漬けには、味の素の小瓶がついてきた。
 かけるのは各自ご自由に、というスタンスだ。
 半分にだけ、かける。
 私の場合、まあどっちでもいい感じ。我ながら大雑把だな。
 全部平らげて、お勘定。
 計 1850円


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人はみんな 「素晴らしき哉、人生!」 [映画]

4月11日(水)

 上大岡で「素晴らしき哉、人生!」を観る。
 監督 フランク・キャプラ
 主演 ジェームズ・スチュアート
 アメリカでの公開は1946年12月20日
 日本公開は1954年2月
 クリスマスストーリーなので、アメリカでの公開日は大事である。

 以下、ネタバレ。

 主人公のジョージは気の良い若者。
 頭も良く、世界中を旅し、大学に行き、将来は建築家になる夢を持っている。
 しかしその気の良さゆえに、自分の生まれ育った小さな町を離れられない。
 
 
 中でも一番の要因は、理想主義者の父親が作った建築貸付組合である。
 貧しい人向けに低金利で家を建てる資金を貸す金融機関だ。
 借主が病気などすれば返済を猶予したりもしているので、父親もその家族も年中ピーピーしている。
 したがってジョージも子供の頃からバイトして、将来の学費など稼いでいる。
 だが、ことあるごとに組合が足かせとなる。
 しかも街にはポッターという悪どい大物がいて、あらゆる物事を仕切っている。
 彼の思い通りにならないのは
組合ぐらいのものだ。
 ジョージ自身には、貧しい人々のために身を粉にするなどという発想はあまりない。
 どちらかというと、自分自身が大金持ちになりたい方。
 しかしポッターに対する反発と父親に対する敬愛の情から、結局組合を引き受ける羽目に。
 ポッター以外の人間からは、誰からも愛されているジョージ。
 しかし思い通りにならない人生に、胸の中にはわだかまりがたまる。
 やがて決定的なピンチが訪れ、もはやこれまでとやけになる。
 「自分など、生まれてくるのではなかった」とつぶやく。
 雪のちらつく、クリスマスイブの夜。
 はたして何が起きるのか。

 何度見ても泣ける。
 人の善意に救われるラストより、それまで静かにあきらめてきたジョージがついに爆発し、小さな子供たちに当たり散らすあたりが、ひときわ泣ける。
 あたるところを間違えている。
 そんなことをしている間に金策に手を尽くすべきなのだが、頭がいっぱいになっちゃっているのだ。
 実はこの解決方法は、すでに宿敵ポッターが示唆している。
 しかしそれに頼らなかったのは、ジョージの中にもどこかポッターと似たような部分があるのではないかと思った。
 庶民のために働きながら、どこかその人たちを信用していない、みたいな
 意識的にか無意識にか、ポッターはジョージの中に自分と同じものを観ていたような気がする。
 だからこそ、ジョージが継ぐならばという条件で組合の存在を許したのではないか。
 その後も異様にジョージに執着するのは、家族がいないらしいポッターの歪んだ愛情の裏返しということも考えられる。
 天使の見せたIFの世界は、ジョージの中にあるポッター的なものを突き崩すためにあったわけだな。

 さっきからジョージ、ジョージと書いていたせいか柳ジョージの「プリズナー」を思い出した。
 YOU TUBEでもいいから聴いてみてくれ。
 泣けるから。

 
 
 
 


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お通しは一番右 逗子「万紫味支店」 [湘南]

4月2日(月)

 上大岡で「サウンド・オブ・ミュージック」を観る。
 何度も観ているが、そのたびに面白い。
 「私のお気に入り(マイ・フェイバリット・シングス)」が一番のお気に入り。
 トラップ大佐は、顔つきも性格も嫌な奴にしか見えない。
 しかし、子供たちにもマリアにも男爵夫人にも好かれているという、不思議な存在である。
 軍人としての意地を通して、家族を危機に陥れても周囲の人間は協力を惜しまない。
 それだけ魅力的な人間なんだろう。

 色々あって逗子の「万紫味支店」。
 時刻は16時少し前。
 先客2人。
 
 燗酒を2合で頼む。
 
 今日のお通しはヒジキ。
 カウンターの上には料理が並んでいるのだが、一番右の鉢だけが大きい。
 そこに入っているのがヒジキである。
 つまり、その日のお通しになる料理の器だけが大きいということだ。
 つまみに玉ねぎのマリネを頼む。
 前回のお通しとつまみを、逆にした格好である。
 玉ねぎって、ビールやホッピーの伴って感じが感じがある。
 しかもマリネだ。
 だがこれが案外、燗酒にもいけるんだなあ。
 これは前回、お通しで出たからこそ言えることなんだけど。
 
 しかし熱燗が美味しいのも4月一杯ぐらいかな。
 まあそのうち通年で飲むようになるかもしれないが。
 この辺は、成り行き任せだ。
 更に燗酒を一合。
 これを飲み終わってお勘定。
 計 1400円
 燗酒一合が310円。3合で930円。
 お通しを100円としたら、カウンターの上の料理は370円てことかな。
 まあ、なんにせよ安いね。
 
 
 
 
 
 
 


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スピーカーを鳴らせ 関内「BAR HAPPY BLUES」 [横浜]

3月30日(金)

 仕事で遅くなり、飲んで帰ることにする。
 週末のせいで、関内周辺焼き鳥屋などは混んでいる。
 前から気になっていた「BAR HAPPY BLUES」へ入ってみよう。
 ここでビールなど軽く飲み、そのあとラーメンでも食べて帰るか。
 階段を上り店に入ると、思っていたよりは広い。
 もっと、こじんまりとした所を想像していた。
 7時少し過ぎで先客は無し。
 直線の格好良いカウンターがメイン。真ん中より左側に座る。
 スピーカーの中心からはずれるが、ターンテーブルが近い。まあこれは座った後、気が付いたことだが。
 
 カウンターの中には男性が一人。この人がマスターだろう。
 計画通りビールを頼む。
 ハートランドがあるとのことで、それにした。
 メニューや品書きの類は見当たらない。したがって、ハートランドがいくらかはわからない。
 カウンターの上には瓶に入ったナッツの類があり、適当に食べていいらしい。てことはチャージがつくな。
 かかっているのはブルース。
 「これ、何ですか?」という質問から始まって、音楽談義へ移る。
 「どういうの聴くんですか?」とマスター。
 「ええと、最近はサザンロックとかブルースロックとか」とわたし。
 マスターも、サザンロックやスワンプ系は好きらしい。
 寡黙な「ラストワルツ」のマスターに比べて、こちらは積極派。
 話をしながら、こちらが興味を持ちそうなレコードを次々とかける。
 
家ではめったにスピーカーを鳴らさないので、なかなかの快感である。
 もっともこれは、他に客がいないので出来ることだろうが。

 ハートランドを、お代わり。
 マスターは若いのに(少なくとも私よりは)、70年代にこだわりがあるようだ。
 確かに70年代の音楽は面白い。
 ロック、ジャズ、ソウルやファンクが互いに影響を与え合い、うごめきあっていた。
 
 
 
 
 
 ただ、ここはブルースバーだと思っていたので、この70年代へのこだわりは意外でもある。
 バックバーにオールドクロウを見つけロックで頼む。
 サザン系のロックが次々とかかる中、たとえばゲイトマウス・ブラウンの話などふるとどうなるだろうか?などと考えてみる。
 まあ、これは次回の課題にしよう。
 
 程よいところで、お勘定。
 すまない。いくらだったか覚えていない。
 2千円台後半だったと思う。
 これも次回の課題だ。

 店を出て「おはな商店」でラーメン食って、家路につく。
 〆のラーメンなんて久しぶりだな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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裏横ロック 横浜「豚の味珍」「ラストワルツ」 [横浜]

3月27日(火)

 上大岡で「麗しのサブリナ」を観る。
 前作の「ローマの休日」とはうって変わって、オードリーヘプバーンは、お屋敷付きの運転手の娘。
 巨大なガレージの2階に、父親と2人で住んでいる。
 屋敷の主の二男に恋をしているが、プレイボーイの彼は運転手の娘など眼中にない。
 長男は仕事一筋の野暮天男。演ずるのはボギー。
 で、こちらがやがて話の中心に躍り出てくることになる。

 
 
 この頃のオードリー・ヘプバーンは、実に美しい。
 
 
 しかしボギーとの組み合わせは、やはり無理があるなあ。

 映画の後、駅の裏側に回って「大衆食堂 天政」でアジフライ定食(650円)。
 中身はアジフライ2枚、キャベツ、マカロニサラダ、タクアン、味噌汁といった面々。
 実に大衆食堂である。
 古い食堂ってのも、中々面白い。
 

 一旦家に帰り、夕方再度横浜へ。
 「豚の味珍」だ。
 17時過ぎ。すいている。
 今日は暖かく、ビールから始める。
 キリンかアサヒかきかれ、
キリンで。
 つまみはラパ菜に尾という、いつもの面々。
 暖かい季節にビールとラパ菜は良く合う。
 ビールの後はヤカン。
 チェイサーは、お茶。
 尾をつまみながら、ちびちびと。
 ここの所、花粉症対策で肉食を避けてきたのだが、私についてはそろそろあがりである。
 世間では、まだ多量にとんでいるようだが。
 まあ、こういうのは個人差があるからね。
 これで、のんびりやってお勘定。
 計 2080円

 次があるのだが、店が開くまでにはまだ若干の時間がある。
 タワーレコードにより、ぶらぶら。
 ブルース&ソウル・レコーズを買った。
 特集は「おんなのソウル」である。

 で、次の店「ラスト・ワルツ」へ向かう。
 横浜駅の東口、郵便局の向こう、川を越え道をまたいだ一角にある。
 私の場合、目指して来ない限り足の向かない方面だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
来るのは確か3回目だったかな。
 結構前の話だ。
 70年代のアメリカのロックが主体のロック・バーである。
 ドアが開いている。これなら入りやすいね。
 入って左手にL字のカウンター。右手にテーブル席。
 ウッディー内装で、こじんまりとしている。
 先客無し。
 カウンターの左手奥に座る。
 棚やフックのようなものは無いので、荷物は膝の上に。
 マスターらしき人が出てきて、メニューを手渡される。
 飲み物や食事の他に、レコードのタイトルがずらり。
 リクエストが出来るのだ。
 サザンロックやウェストコースト系が主体。
 目の前には大きなレコード棚。左手前にターンテーブル。
 オールドクロウ(500円)をロックで頼む。
 マスターは、特に客に話しかけたりはしない。
 レコードをかけ替えるか、何も用が無ければ奥に引っ込んじゃう。
 客はある意味放置だが、飲み物を強要されることもないようなので、気楽ではある。
 レコードは、大体片面かけたら取り換える。
 リクエストも片面単位でしてくれと書いてある。
 ダグ・ザームがかかる。「ダグザーム&バンド」だ。
 おお、懐かしい。昔よく聴いた。来日公演にも行ったっけ。
 ぽつりぽつりと客が入ってくる。みんな一人客だ。
 ほどなくして隣の人と世間話。
 気候の話やら花粉の話やら、本当に世間話。
 まあ音楽の話も探り探り進める。
 これが野球の話だと、どこのファンか分かった段階で方針が立つ。
 しかし音楽は、時にやっかいだ。
 いい気になって相手の好きなミュージシャンをけなして、後で気まずい思いをしたりする。
 酒が入っているので、口論になったりして。
 または、言わでもがなの薀蓄をまくしたてて、後で自己嫌悪に陥ったりして。
 だから世間話主体の方が安全ではある。
 話は続き、オールドクロウをお代わり。
 つまみにミックスナッツ(ドライフルーツ入り 400円)も頼む。
 レコードは、ドゥービー・ブラザーズやらリトル・フィートやら。
 会話の妨げにならない程度の程よい音量。
 「BGMですから」とマスター。
 何かリクエストをとも考えたが、そんな必要がないぐらい好みの音楽が流れていく。
 
 
 お代わりを繰り返して、適当なところでお勘定。
 確か3900円だった。
 てことは、オールドクロウは7杯飲んだわけだ。
 最近の私にしては、よく飲んだ方だ。
 これがホッピー7杯なら大変である。
 本当は、もう一軒はしごしようかと思っていた。
 しかし今日はこれで引き揚げよう。
 ロックバーもこういう感じだと、のんびりくつろげるな。
 最近は夜遅くまで飲み歩くのがきついので、18時開店というのも有難い。
 
 あらためて、良い店を再発見した感じだ。
 


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カウンターの上には 逗子「万紫味支店」 [湘南]

3月20日(火)

 昨日、今日と、花粉の飛散はピークだ。
 昼は北久里浜の「やぶそば」で大もり。
 肉食や脂っこいものは避けている。
 どれだけ効果があるかはわからないが、方向性としては体に害のあることもないだろう。
 夕方、横須賀線に乗って逗子へ。
 久々の「万紫味支店」だ。
 普段は昼からぶっ続けでやっているが今日は祭日。
 営業は16時半からである。
 店に入ったのは16時40分ぐらいかな。
 カウンターには先客が一人。
 もう、すっかり出来上がっている。
 私は少し奥の方に陣取った。
 カウンターの上の方には、料理の入った鉢がずらりと並んでいる。
 「いらっしゃいませ」
 お通しと、おしぼりが出てくる。
 お通しは玉ねぎのマリネ。
 これはちょうど私の目の前の鉢に盛ってあるものだ。
 それが小皿で出てくる。
 玉ねぎの他には、少量のピーマンとサラミ。
 「熱燗ください」
 「大きさは」
 「じゃあ、2合で」
 てなわけで、やたらにごつい徳利が出てくる。
 ああ、熱燗は美味いなあ。
 つまみはカウンタの上の料理から、ヒジキにした。
 これは小鉢で出てくる。
 チョイ飲みのつまみには、ちょいと量が多いかな。
 他にはきんぴらごぼう、野菜の煮もの、肉じゃがなど。
 ええと、向こう側に見えるのはカブの糠漬けかな。
 中々良い眺めである。
 眺めは良いが、これらの料理について、どこにも表示がない。
 まあ、そう高いことはないだろうけど。
 ちなみに燗酒は310円。
 これは1合の値段だろうから、大きいのだと62
0円になると思う。
 これは安いね。
 ただし生ビール(中)は580円で、これは高い。
 上の方にある木札に書いてあるつまみはだいたい600円から800円ぐらい。
 コロッケが600円だったりする。
 これも大衆酒場としてみれば、高めか。
 
 
 
 燗酒を、お代わり。
 今度は一合で。
 チョイ飲みなら2合でもいいのだけれど、つまみが余っているので。
 
 
 
 これを飲み終わってお勘定。
 計 1400円
 おっと、安かったね。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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